バーチャル展示 SDGsってなに?

2021.6.10

バーチャル展示 SDGsってなに?




SDGsとは


「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals」の略称であり、
直訳すると「持続可能な開発目標」となります。
2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界各国のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。

「SDGsってなに?」SDGsのことがわかる!SDGs入門資料

タイトル 著者 出版社 出版年
SDGs(持続可能な開発目標) 蟹江憲史 中央公論新社 2020年
未来をつくる道具 わたしたちのSDGs 川廷昌弘 ナツメ社 2020年
未来を変える目標―SDGsアイデアブック Think the Earth編著 ロビン西マンガ Think the Earth 2018年
SDGs入門 村上芽,渡辺珠子 Think the Earth 2019年
SDGsを学ぶ―国際開発・国際協力入門 高柳彰夫,大橋正明,仲佐保 ほか 法律文化社 2018年


SDGsの目標は全部で17個あります。
それぞれどのような目標なのでしょうか。

今月のバーチャル展示では、ひとつひとつの目標の内容と、その目標に関連した図書の紹介を行っていきたいと思います。

目標1:貧困をなくそう


目標1 あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

世界人口の11%にあたる7億人を超える人々は、極度の貧困の中で暮らしており、健康、教育、衛生等に問題を抱えています。
南アジアやアフリカ等の発展途上地域だけでなく、先進国にも貧困の問題は強く影響しているとされ、先進国に住む約3,000万人の子どもが貧困の中で成長しているのです。
これらの問題を少しでも改善するために、私たちに出来ることは何でしょうか。
世界のことを知るためにも、関連する本を読んでたくさんの事を知りましょう。

「目標1:貧困をなくそう」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
大人になる・社会をつくる―若者の貧困と学校・労働・家族 松本伊智朗,杉田真衣, 谷口由希子 明石書店 2020年
アジアの子どもたちに学ぶ30のお話 池間哲郎 リサージュ出版 2008年
アフリカとアジア―開発と貧困削減の展望 高梨和紘 慶應義塾大学出版会 2006年
貧困と経済発展―アジアの経験とアフリカの現状 大塚啓二郎,櫻井武司 東洋経済新報社 2007年
子どもの貧困白書 子どもの貧困白書編集委員会 明石書店 2009年


目標2:飢餓をゼロに


目標2 飢餓をゼロに

現在、世界人口の9人に1人(約8億1,500万人)が栄養不良に陥っているとされています。
また、栄養不良が原因で死亡する5歳未満の子どもは年間310万人と、子どもの死者数のほぼ半数を占めているのです。
世界で飢餓に苦しむ人は増え続けています。貧しい人々が食料を手にし、生活を改善できるよう私たちも出来ることを取り組んでいきましょう。
食品ロスを減らすために残り物を活用して料理をしたり、食べられる分だけ注文する等、これらはすぐに実践出来そうな取り組みですね。

「目標2:飢餓をゼロに」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
食糧と人類―飢餓を克服した大増産の文明史 ドフリース・ルース著,小川敏子訳 日経BPM 2021年
世界の半分が飢えるのはなぜ? - ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実 ジャン・ジーグレル著,たかおまゆみ訳 合同出版 2003年
フードバンク―世界と日本の困窮者支援と食品ロス対策 佐藤順子 明石書店 2018年
フードバンクという挑戦―貧困と飽食のあいだで 大原悦子 岩波書店 2008年


目標3:すべての人に健康と福祉を


目標3 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

近年、人々の健康と福祉の増進に進歩が見られているものの、医療へのアクセスの不平等は残ったままです。
毎年、5歳の誕生日を待たずして命を失う子どもの数は600万人を超えているほか、開発途上地域で必要な医療を受けられる女性は全体の半数に過ぎません。
予防可能な病気の予防接種を受ける事で自分自身と周囲の人々の健康を守り、増進させることも、小さいですが目標達成の一歩となります。

「目標3:すべての人に健康を福祉を」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
福祉国家 圷洋一 法律文化社 2012年
連帯と承認―グローバル化と個人化のなかの福祉国家 武川正吾 東京大学出版会 2007年


目標4:質の高い教育をみんなに


目標4 すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

開発途上国の初等教育就学率は91%に達しましたが、まだ5,700万人の子どもが学校に通えていません。
小学校就学年齢で学校に通う事が出来ない子どものおよそ50%は、紛争地域に住んでいるものと見られています。
また、全世界で6億1,700万人の若者が基本的な計算と読み書きの能力を欠いてしまっています。
まずは教育を受けることが難しい立場の人々のことを知り、教育の機会について考えていきましょう。

「目標4:質の高い教育をみんなに」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
社会政策学会誌 格差社会への視座―貧困と教育機会 社会政策学会 社会政策学会本部 2007年
再検討 教育機会の平等 宮寺晃夫 岩波書店 2011年
SDGsと開発教育―持続可能な開発目標のための学び 田中治彦,三宅隆史,湯本浩之 学文社 2011年
開発教育―持続可能な世界のために 田中治彦 学文社 2008年


目標5:ジェンダー平等を実現しよう


目標5 ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

2014年時点で143ヵ国が男女平等を憲法で保障していますが、52ヵ国ではまだこの規定が作られていません。
更に、18ヵ国では妻が働くことを夫が合法的に禁止でき、39ヵ国では娘と息子の相続権が平等ではありません。
女性と女児の5人に1人が身体的および性的暴力を受けている事がわかっていますが、女性を家庭内暴力から守る法律がない国も49ヵ国あります。
また、全世界で毎年、ほぼ1,500万人の女児が18歳未満で結婚していますが、この数は1日あたり3万7,000人に相当し、早婚は教育にも大きく影響します。
男女が相互を尊重した関係を築いていくためにも、無意識の偏見や暗黙の固定観念を取り払えるよう、ジェンダーについて学んでいきましょう。

「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
男女平等はどこまで進んだか - 女性差別撤廃条約から考える 山下泰子,矢澤澄子 岩波書店 2018年
男女平等の社会へ―世界のいまと日本の女性 広井暢子 新日本出版社 2013年
男女平等教育のための学習プログラム―自分らしく生きる力を子どもたちに 杉原妙子 明石書店 2008年
男女共同参画社会を超えて―男女平等・ダイバーシティ(多様性)が受容、尊重される社会の確立に向けて 篠原収 新水社 2008年
男女共同参画による日本社会の経済・経営・地域活性化戦略 吉田浩 河北新報出版センター 2013年
女性を活用する国、しない国 竹信三恵子 岩波書店 2010年
女性学入門―ジェンダーで社会と人生を考える (改訂版) 杉本貴代栄 ミネルヴァ書房 2018年
ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた―あなたがあなたらしくいられるための29問 佐藤文香,一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同 明石書店 2019年
ジェンダーで学ぶ生活経済論―持続可能な生活のためのワーク・ライフキャリア (第3版) 伊藤純,斎藤悦子 ミネルヴァ書房 2021年
経済学とジェンダー 竹中恵美子,久場嬉子, ほか 明石書店 2002年


目標6:安全な水とトイレを世界中に


目標6 すべての人々に水と衛生へのアクセスを確保する

現在、世界人口の10人に3人は安全に管理された飲料水を飲むことができない状態が続いています。
また、40億人の人々がトイレや公衆便所等の基本的な衛生サービスを利用出来ず、屋外での排泄を続けています。
さらに、衛生に問題のある飲み水や環境が原因で、毎日1,000人近い子どもたちが下痢症疾患で命を落としています。
人が使った汚れた水の約80%以上がそのまま河川や海に投棄されており、それも深刻な問題となっています。
世界の衛生環境について知ると共に、「世界水の日」や「世界トイレデー」等のキャンペーンをチェックする所から始めてみましょう。

「目標6:安全な水とトイレを世界中に」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
世界と日本の水事情 吉村和就 水道産業新聞社 2020年
トイレの話をしよう―世界65億人が抱える大問題 ジョージ・ローズ著,大沢章子訳 NHK出版 2009年
67億人の水―「争奪」から「持続可能」へ 橋本淳司 日経BPM 2010年


目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに


目標7 手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

世界人口の13%は、未だ現代的電力の利用ができません。
30億人の人々が、薪や石炭、木炭、動物の排せつ物を調理や暖房に用いているのです。
また、石油やガスといった化石燃料の発電によって大量の温室効果ガスが排出されてきました。それらは気候変動の原因となり、環境に悪影響を与えています。
問題改善のため、国内では水力発電やバイオエネルギー等の開発に尽力したり、国外では再生可能なエネルギー・システムの移行の研究を続けています。
電気機器を使っていない時は電源を落とす、コンセントを抜く、徒歩、自転車、公共交通機関を利用して移動する等、身近な所から取り組んでみましょう。

「目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
自然エネルギーQ&A 自然エネルギー財団 岩波書店 2013年
持続可能な社会のためのエネルギー環境教育―欧米の先進事例に学ぶ 科学技術と経済の会,エネルギー環境教育研究会 国土社 2008年
地図化すると世の中が見えてくる 伊藤智章 ベレ出版 2016年
飛躍するドイツの再生可能エネルギー―地球温暖化防止と持続可能社会構築をめざして 和田武 世界思想社 2008年
再生可能エネルギーがわかる 西脇文男 日経BPM 2012年
再生可能エネルギーがひらく未来 ロビンス・エイモリー,新原浩朗,福山哲郎 ほか 日経BPM 2013年


目標8:働きがいも経済成長も


目標8 すべての人々のための包摂的かつ持続可能な経済成長、雇用およびディーセント・ワークを推進する

2016年の時点で、全世界の労働者の61%がインフォーマル・セクターとされています。
インフォーマル・セクターとは、露天商や廃品回収等の企業に雇われず自分1人や家族で何とか仕事をしている人達の事です。
また、データが入手できる45ヵ国中40ヵ国で、男性の賃金は女性を12.5%上回っています。全世界的な男女の賃金格差は23%であり、対策を講じる必要があるとされています。
ディーセント・ワークとは、公正な所得、安心できる職場と家族の社会保障、生産的な雇用を誰もが得られる機会を意味します。
そのためにも、すべての女性と男性が職場で均等な機会を与えられることも重要です。
働くとはどういう事なのか、改めて考えてみても良いかもしれません。

「目標8:働きがいも経済成長も」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
世界の若者と雇用―学校から職業への移行を支援する OECD若年者雇用レビュー:統合報告書 濱口桂一郎,中島ゆり 明石書店 2011年
グローバリゼーションと地域経済統合 村本孜 蒼天社出版 2004年
経済学とジェンダー 竹中恵美子,久場嬉子,梅沢直樹 ほか 明石書店 2002年
人口減少と持続可能な経済成長 三谷直紀 勁草書房 2007年


目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう


目標9 レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る

多くの開発途上国では、未だ道路や情報通信技術、衛生施設、電力、水道といった基礎インフラの整備が行われていません。
インフラとは生活を支える基盤の事です。
普段私たちが当たり前のように使っている電話やトイレ、水道などが使えない人たちが世界にはまだ何十億人といるのです。
そういった人たちは、インターネット等も利用できない状況の中、生活しています。
インフラを整備することによって、経済成長、社会開発、気候変動対策等の他のSDGsの目標達成にも繋がっていきます。
産業や技術革新と言われてもピンと来ない人も多いかもしれません。関連する資料を読んで、学んでみましょう。

「目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
現代の産業・企業と地域経済―持続可能な発展の追究 大西勝明, 小阪隆秀, 田村八十一 ほか 晃洋書房 2018年
情報技術革新と日本経済―「ニュー・エコノミー」の幻を超えて 西村清彦, 峰滝和典 有斐閣 2004年


目標10:人や国の不平等をなくそう


目標10 国内および国家間の不平等を是正する

世界各国では所得や性別、年齢、障がいの有無、人種、民族、宗教など、様々な理由の不平等が根強く残っています。
不平等の例としては、5歳未満の6,900万人の子どもが予防可能な病気等で死亡している事などが挙げられます。
医療の問題だけでなく、同性愛者やトランスジェンダーに対する嫌悪なども不平等の問題として広く認識されています。
不平等をなくす事は簡単ではありませんが、障がい者やジェンダーの問題など身近な所に関心を持つことも目標達成への一歩となります。
まずは世界の問題を知るところから始めてみましょう。

「目標10:人や国の不平等をなくそう」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
図表でみる世界の社会問題〈1〉OECD社会政策指標―貧困・不平等・社会的排除の国際比較 経済協力開発機構 明石書店 2006年
図表でみる世界の社会問題〈2〉OECD社会政策指標―貧困・不平等・社会的排除の国際比較 高木郁朗,麻生裕子 明石書店 2008年
開発途上国におけるグローバル化と貧困・不平等 及川裕二 明石書店 2004年
児童労働撤廃に向けて―今、私たちにできること 中村まり,山形辰史 アジア経済研究所 2013年


目標11:住み続けられるまちづくりを


目標11 都市を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする

現在、世界人口の半分にあたる35億人が都市で暮らしています。
この数は、これからも増加を続けるとされています。
都市で暮らす人達だけでなく、スラムで暮らす人達も増加を続けています。
また、2016年時点で都市住民の90%は安全でない空気を吸っており、大気汚染による大気汚染による死者は420万人以上に上っています。
そういった大気汚染だけではなく、不平等や雇用、医療、教育等も重要な問題のひとつです。7
これら都市の問題を解決し、住みよいまちづくりを作っていくためにも、まずは私たちが暮らす地域について知ることから始めてみましょう。

「目標11:住み続けられるまちづくりを」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
地方創生まちづくり大事典: 地方の未来、日本の未来 竹本昌史 国書刊行会 2016年
創造都市への挑戦―産業と文化の息づく街へ 佐々木雅幸 岩波書店 2001年
創造社会の都市と農村―SDGsへの文化政策 佐々木雅,幸敷田麻実,川井田祥子,萩原雅也 水曜社 2019年
持続可能なまちづくり―データで見る豊かさ 馬奈木俊介,中村寛樹,松永千晶 中央経済社 2019年
持続可能な地域のつくり方―未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン: 実践地方創生×SDGs 馬奈木俊介,中村寛樹,松永千晶 中央経済社 2019年
SDGsの実践 自治体・地域活性化編 村上周三,遠藤健太郎 ほか 事業構想大学院大学出版部 2019年
地域からのエコツーリズム―観光・交流による持続可能な地域づくり 敷田麻実,森重昌之,高木晴光,宮本英樹 学芸出版社 2008年


目標12:つくる責任 つかう責任


目標12 持続可能な消費と生産のパターンを確保する

持続可能な消費と生産、と言うと難しく聞こえますが、簡単に言うと省エネを促進していくということです。
人間は自然が河川や湖で再生、浄化できる以上の速さで水を汚し、毎年13億トンの食料が無駄になっています。
それらを改善していくため、世界各国で大気や水質、土壌の汚染に関する課題に対する取り組みが進められています。
また、2050年までに世界人口が96億人に達した場合、現在の生活様式を持続させるためには、なんと地球が3つ必要になるかもしれないと言われています。
そうならないためにも、食べ物を無駄にしないよう心掛けたり、身近なことから始めてみましょう。

「目標12:つくる責任 つかう責任」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
ごみ見える化―有料化で推進するごみ減量 山谷修作 丸善出版 2010年
だれでもできるごみダイエット―わが家のごみ徹底減量法 崎田裕子 合同出版 1999年
ごみ減量―全国自治体の挑戦 服部美佐子 丸善出版 2011年


目標13:気候変動に具体的な対策を


目標13 気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

1880年から2012年にかけ、地球の平均気温は0.85度上昇しました。平均気温が上昇することで、小麦やトウモロコシ等の主要な作物の収穫量も年々大幅に減少しています。
平均気温だけでなく、海水温も上昇しており、雪氷の量も減少し、その結果、海面が上昇しています。温暖化で海洋が広がり、氷が融けることで世界の海水面はなんと19㎝上昇しているのです。
北極の海氷面積も縮小を続けています。
温暖化の原因の一つとされる二酸化炭素の排出量は1990年以来、50%近くも増大していることが分かっています。
冷暖房を節約する、使っていない機器のコンセントは抜いておく、歩きや自転車、電車等で移動する…私たちが身近ですぐにきることは意外とたくさんあります。
目標達成のため、できることは積極的に取り組んでみましょう。

「目標13:気候変動に具体的な対策を」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
地球温暖化と経済発展―持続可能な成長を考える 宇沢弘文,細田裕子 東京大学出版会 2009年
グリーン戦略3つのカギ―持続可能な低炭素社会の実現 ケーン・ガレス,井出宗通,烏田紀一 ほか バベル・プレス 2012年
飛躍するドイツの再生可能エネルギー―地球温暖化防止と持続可能社会構築をめざして 和田武 世界思想社 2008年
新・地球環境論―持続可能な未来をめざして 和田武 創元社 1997年
地球温暖化と気候変動 横山裕道 七つ森書館 2007年
気候変動―21世紀の地球とその後 トーマス・E・グレーデル, ポール・J・クルッツェン著 塩谷雅人, 田中教幸, 向川均訳 日経サイエンス社 1997年
気候変動とエネルギー問題―CO2温暖化論争を超えて 深井有 中央公論新社 2011年
地球の将来―環境破壊と気候変動の驚異 勝田悟 学陽書房 2008年


目標14:海の豊かさを守ろう


目標14 海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

海洋は地球の表面積の4分の3を占め、地球の水の97%を蓄えているとされています。
海洋には確認できているだけでもおよそ20万の生物が生息していますが、実際の数は数百万に上る可能性があると言われています。
また、海洋は人間が作り出した二酸化炭素の約30%を吸収し、地球温暖化の影響を和らげる役割も担っています。
それだけ海は私たちの生活に欠かせないものなのです。
しかし、海に流れ込むゴミの量が増えていることが、環境と経済に大きな影響を及ぼしつつあります。
ゴミが海で暮らす生物に絡みついたり、生物がゴミを誤って食べてしまえば、命を失うか生殖が不可能になる恐れがあるのです。
サンゴ礁などは全体の20%が破壊され、回復が見込めない状態にあるといいます。
そういったゴミ問題だけでなく、ずさんな海洋管理による魚の乱獲等も、漁業部門における経済的利益の損失に繋がっています。
海の生物に害のあるプラスチックゴミは決して海に捨てたりしない、機会があれば浜辺の清掃をするなど海の環境を守るための行動を起こしてみましょう。

「目標14:海の豊かさを守ろう」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
海洋プラスチック汚染―「プラなし」博士、ごみを語る 中嶋亮太 岩波書店 2019年
海ゴミ―拡大する地球環境汚染 小島あずさ,眞淳平 中央公論新社 2007年
追いつめられる海 井田徹治 岩波書店 2020年
プラスチックスープの海―北太平洋巨大ごみベルトは警告する モア・チャールズ,フィリップス・カッサンドラ著 海輪由香子訳 NHK出版 2012年
海から見た地球温暖化―異常気象、気候変動の現場を行く JAMSTEC「Blue Earth」編集委員会 光文社 2008年


目標15:陸の豊かさも守ろう


目標15 森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

動物や昆虫の80%は森林に生息しています。動物や昆虫にとって、森林はとても大切な住処なのです。
しかし、2010年から2015年にかけ、世界では330万ヘクタールの森林が失われました。
それにより、農地の土壌荒廃などの深刻な問題が発生しており、農業に携わる人々にも影響が出ています。
また、野生生物の密猟と密売も深刻な問題の一つで、報告されている7,000種近い動植物の不正取引にはなんと120もの国が関与しているのです。
さらに、確認されている8,300の動物種のうち、8%は絶滅し、22%が絶滅の危機に瀕しています。
森林が破壊されれば動植物の生息地を喪失するだけでなく、淡水の水質低下、土地の劣化、大気汚染などの問題にも繋がります。
目標達成のためにも、まずは森林の大切さや環境について学んでいきましょう。

「目標15:陸の豊かさも守ろう」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
森林の持続可能性と国際貿易 島本美保子 岩波書店 2010年
世界の森林資源 アレキサンダー・メイサー著 熊崎実訳 築地書館 1992年
破壊される世界の森林―奇妙なほど戦争に似ている デリック・ジェンセン, ジョージ・ドラファン著 戸田清訳 明石書店 2006年
中国の環境政策 生態移民―緑の大地、内モンゴルの砂漠化を防げるか? 小長谷有紀,シンジルト,中尾正義 昭和堂 2005年


目標16:平和と公正をすべての人に


目標16 公正、平和かつ包摂的な社会を推進する

平和な社会を推進するためには、殺人や子どもに対する暴力、人身取引や性的暴力の脅威に取り組むことが重要となってきます。
すべての人に司法へのアクセスを提供し、きちんとした制度を構築するための下支えを築くことが大切です。
ラテンアメリカやアフリカ、アジア全域では未だに幾千人もの人々が故意の殺人の犠牲となる大きなリスクを抱えたままです。
武器を用いた暴力と治安の悪化はその国の経済成長などにも悪い影響を与えてしまいます。
また、紛争被災地域には小学校に通える年齢で学校に通えていない子どもがおよそ2,850万人も暮らしています。
平和のために私たちにできることは何なのか。関連する本を読んで改めて考えてみましょう。

「目標16:平和と公正をすべての人に」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
図説よくわかる世界の紛争 毎日新聞外信部 毎日新聞出版 2011年
「平和構築」とは何か―紛争地域の再生のために 山田満 平凡社 2003年
国境なき平和に 最上俊樹 みすず書房 2006年
紛争と復興支援―平和構築に向けた国際社会の対応 稲田十一 有斐閣 2004年
人々の声が世界を変えた!―特派員が見た「紛争から平和へ」 伊藤千尋 大村書店 2002年


目標17:パートナーシップで目標を達成しよう


目標17 持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化する

SDGsの開発目標を達成するためには、各国の政府、科学者、学会、私たち民間の人々などの全員が力を合わせる必要があります。
先進国、途上国を問わず、すべての国に対して「誰も置き去りにしない」ためにはお互いの協力が大切になってきます。
SDGsの開発目標をひとつひとつ振り返りながら、改めて世界の人々がどのように協力して目標達成に取り組んでいるのか考えてみましょう。

「目標17:パートナーシップで目標を達成しよう」 関連資料

タイトル 著者 出版社 出版年
SDGs思考―2030年のその先へ17の目標を超えて目指す世界 田瀬和夫 インプレス 2020年
SDGsを考える―歴史・環境・経営の視点からみた持続可能な社会 高井亨,甲田紫乃 ナカニシヤ出版 2020年
2030年の世界地図帳―あたらしい経済とSDGs、未来への展望 落合陽一 SBクリエイティブ 2019年