請求記号について

図書館の本は「背」と呼ばれる部分にシールが貼ってあります。
上の図の通り、一段目が本の分野の番号、二段目は主に著者名の頭文字のアルファベットが表示されています。三段目にも数字が入っている本もあります(シリーズものなど)。
このシールの数字やアルファベットのことを請求記号と呼びます。
他の大学の図書館や、市町村にある公共図書館など日本の図書館の本には必ず請求記号がつけられており、NDC(日本十進分類法)というルールに則って本棚に並べられています。
一段目が同じ請求記号ということは、同じ分野の本ということになりますので、探したい本の分野を決めてから書架へ本を見に行くのも良いかもしれません。
例:心理学の請求記号の一段目は140なので140の棚に本を探しに行く

NDC(日本十進分類法)について
NDC(日本十進分類法)とは、日本の図書館で使われている図書の分類法です。
本の内容を1~9の数字を使って分類して、どの区分にも属さない全般的な本は0に分類されています。
0~9の分類について簡単に説明していますので、本を探すときの参考などにお使いください。

0 総記
図書館や読書に関する本は0類に分類されています。
百科事典も0類の本なので、調べものをしたい時は0類の棚へ行ってみましょう。
その他にはWordやExcelの使い方などの本も0類の棚に並んでいます。

1 哲学
心理学、占い、神話、宗教など、人の心や考え方に関する本は1類に分類されます。
その他、倫理学や道徳などの本も1類です。

2 歴史
日本の歴史、世界の歴史、伝記、地理や旅行ガイドは2類となります。
アジア史やヨーロッパ史等、地域ごとに細かく分類されています。

3 社会科学
法律、政治、経済や教育などは3類です。
民俗学や伝統、風習などの本も3類に分類されています。

4 自然科学
数学、物理、植物、宇宙、医学などは4類です。
食品衛生学等も4類となります。

5 技術・工学
建築、工学、裁縫、料理、育児等の幅広い本が5類に分類されます。
その他、環境や公害に関する本も5類です。

6 産業
産業、農業や園芸、商業は6類となります。
その他、観光に関する本も6類に分類されます。

7 芸術・美術
美術や音楽、スポーツや演劇などは7類となります。
その他、ゲームや娯楽なども7類です。

8 言語
英語や中国語、ドイツ語などの様々な言語に関する本は8類です。
その他、手紙の書き方や挨拶、スピーチの本なども8類です。

9 文学
日本の小説、世界各国の小説は全て9類となります。
著名な作家の全集なども9類です。