バーチャル展示 大学読書人大賞
2021.5.11
バーチャル展示 大学読書人大賞
大賞受賞作品一覧
全国の本好きの大学生から選ばれた本に送られる、『大学読書人大賞』。
同じ大学生がおすすめする本なので、「面白い」と思える一冊に出会えるかもしれません。
以下は図書館に所蔵のある受賞作品一覧です。
タイトルをクリックするとその本の所蔵情報のページに飛ぶ事が出来ます。
タイトル | 受賞年度 | 概要 |
---|---|---|
幼年期の終わり | 2008年 | 著者:アーサー・C・クラーク 出版社:光文社 出版年:2007年 物語の舞台となる時代は米ソの宇宙開発戦争が熾烈さを増す20世紀後半。 世界各国の大都市上空に多数の巨大な宇宙船が突如として出現するシーンから物語の幕は上がります。 1952年にアメリカで刊行され、現在に至るまで世界中で広く愛読されている、イギリスのSF作家クラークの代表作にしてSF史上の最高傑作。 |
好き好き大好き超愛してる。 | 2009年 | 著者:舞城王太郎 出版社:講談社 出版年:2008年 「愛は祈りだ。僕は祈る」 印象的な一文から始まる、主人公・治と病気でこの世を去ってしまった恋人・柿緒との恋愛小説。 主軸となるのは治と柿緒の遺族の交流であり、恋愛小説ながら主人公の愛する恋人は既に亡くなっているという、斬新な設定が目を引きます。 治と柿緒の全三節の物語の間には、「愛と別れ」をテーマとしたSF風の不思議な短編も綴られています。 惜しくも受賞は逃しましたが、芥川賞の候補ともなった舞城王太郎の代表作。 |
夜は短し歩けよ乙女 | 2010年 | 著者:森見登美彦 出版社:角川書店 出版年:2008年 京都を舞台とした恋愛ファンタジー。累計売上部数130万部を超える大ベストセラー作品であり、2017年にはアニメーション映画にもなりました。 物語はさえない男子学生の「先輩」と「先輩」の後輩である無邪気な「黒髪の乙女」の二人の視点で展開していきます。 夜の先斗町で「先輩」と「黒髪の乙女」が遭遇する出来事は幻想的で不可思議なことばかり。 どこかノスタルジックでロマンティックな世界の中で描かれる2人の心理描写は、読み進めれば読み進めるほどに夢中になっていくのではないでしょうか。 |
天地明察 | 2011年 | 著者:沖方丁 出版社:角川書店 出版年:2009年 江戸時代前期を生きた囲碁棋士にして天文暦学者の渋川春海の生涯を描く大作。 分類としては歴史小説になりますが、登場人物たちの話し言葉が古風ではないので、とても読みやすい作品となっています。 「渋川春海って何をした人?」恐らく、この疑問が最初に思い浮かぶ人がほとんどかと思います。 天文暦学者…渋川春海はこの肩書通りの偉業、「暦作り」を成し遂げた、歴史に残るべき凄い人です。 当時の政治や文化なども分かりやすく描写されているので、これを機に歴史小説にチャレンジしてみてもいいかもしれません。 2012年には岡田准一主演で映画化もされました |
ハーモニー | 2012年 | 著者:伊藤計劃 出版社:早川書房 出版年:2008年 優秀なSF作品に贈られる「星雲賞」やプロのSF作家が選考する「日本SF大賞」も受賞した、伊藤計劃の長編SF小説。 時は2019年。舞台となるのは全世界で勃発した戦争や未知のウイルスの蔓延によって従来の政府が瓦解してしまった世界。 その後、新たに誕生した統治機構「生府」は社会のために健康・幸福であることを市民に義務付けます。 そんなディストピアのような世界を描き出すのは、34歳の若さでこの世を去ったSF作家・伊藤計劃。この『ハーモニー』は彼の遺作とされている作品です。 アニメーション映画にもなったこの作品に触れ、SF世界を堪能しませんか? |
マリアビートル | 2014年 | 著者:伊坂幸太郎 出版社:角川書店 出版年:2010年 「人をなぜ殺してはいけないんですか」 殺し屋ばかりが登場する本作品だからこそ、登場人物の1人である王子慧が投げかけたこの問いが印象に残ります。 「別に人を殺してもいい」 「殺されないように振る舞え」 「人を殺してはいけないという言葉は大人たちが描いた夢の表現に過ぎない」 殺し屋達は、思い思いの言葉で答えています。 そんな殺し屋達を乗せた東北新幹線を舞台とした物語を、伊坂幸太郎が描きます。 たった2時間30分。されど2時間30分。東京から盛岡に到着する間に新幹線で巻き起こる伊坂ワールド全開のエンターテインメント小説です。 前作にあたる『グラスホッパー』も一緒にどうぞ。 |
大賞以外の作品一覧
タイトル | 著者 | 出版社 | 出版年 | |
---|---|---|---|---|
1000の小説とバックベアード | 佐藤友哉 | 新潮社 | 2007年 | |
塩の街 | 有川浩 | メディアワークス | 2007年 | |
青年のための読書クラブ | 桜庭一樹 | 新潮社 | 2007年 | |
人類は衰退しました | 田中ロミオ | 小学館 | 2007年 | |
ゼロ年代の想像力 | 宇野常寛 | 早川書房 | 2008年 | |
容疑者Xの献身 | 東野圭吾 | 文藝春秋 | 2005年 | |
告白 | 湊かなえ | 双葉社 | 2008年 | |
植物図鑑 | 有川浩 | 角川書店 | 2009年 | |
1Q84 | 村上春樹 | 新潮社 | 2009年 | |
あるキング | 伊坂幸太郎 | 徳間書店 | 2009年 | |
ボトルネック | 米澤穂信 | 新潮社 | 2006年 | |
砂漠 | 伊坂幸太郎 | 新潮社 | 2010年 | |
これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学 | マイケル・サンデル | 早川書房 | 2010年 | |
インシテミル | 米澤穂信 | 文藝春秋 | 2010年 | |
図書館戦争 | 有川浩 | メディアワークス | 2006年 | |
ビブリア古書堂の事件手帖ー栞子さんと奇妙な客人たちー | 三上延 | メディアワークス | 2011年 | |
さよならクリストファー・ロビン | 高橋源一郎 | 新潮社 | 2012年 | |
ソロモンの偽証 | 宮部みゆき | 新潮社 | 2012年 | |
虚ろな十字架 | 東野圭吾 | 光文社 | 2014年 |